夢物語
『あぁあそこかぁ〜そこ、厳島神社じゃねぇよ?』
う・・・・そ・・・・―――っ?!
そう言えば・・・・
“「ここの神社なんてゆーの?」
「忘れた―☆」
「ここが厳島神社?」
「ちがうちがう厳島はあっちのほう。」
「ふぅ〜ん?」”
あの時
ちゃんと違うって言ってくれたのに
聞き流したカラ・・・
「本当の厳島神社って、どこ?!」
『厳島公園の横。』
「うん、わかった今から行くから・・・」
ピッ・・・・パクン
「菜月―厳島神社の場所ここじゃないって今から移動するから」
「まぢ?!ここぢゃないの?」
菜月も驚いた表情になる。
「うん。間違ってたもぅ時間ないから速めっ」
ガチャッ・・・カタンッ
急いで自転車の用意をする。
早く・・・・・早く
「ちょっ、祐乃速いよ」
後ろから聞こえる声を無視して夢中で自転車をこいだ。
ここら辺のコトなんてよく知らない。