夢物語

3.意識



「奈央おはよ〜」

昇降口でタイミングよく奈央と会った。

「おはよ。」

う〜〜〜ん
今日も相変わらず素っ気ないな・・・

「奈央・・・・?実は昨日―・・・」

奈央にはまだ昨日のコトを話していない。

「何?どーしたの・・・?」

ドクンッ・・・ドクンッ・・・

「ま・・・松井に・・・告ったんだ。」

「うそ――?!まぢで
そんで、松井はなんて?」

「考えとくって・・・」

「祐乃すごいよくいったねぇ〜」

「へへっすごく緊張したんだよ」

「・・・松井来るの待つ?」

カアアアッ

「・・・・え?」

名前をきいたダケで顔が赤くなる。

「もうすぐ来るでしょ?時間的に・・・」

むっ・・・

「ムリムリムリムリムリッ
合わせる顔ないってぇ〜〜〜(泣)」

あんなコト言ったんだから
それに・・・・恥ずかしくて松井の顔直視できない


「あ、松井きた。」

「うそっ」

バッ

奈央が指差す方に勢いよく振り向く。

「・・・・・」

よく見えない・・・

「・・・・・?」

目を細めて見直す。

誰かがこっちに向かって歩いてくる・・・・

あのエナメル・・・あの身長・・・
そして・・・あのクセのはいった髪は・・・・松井だ


カアアアアアッ

ム・・・・・ムリぃ〜〜〜



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