夢物語
第三章 強まっていく気持ち
1.変わりはじめた日々
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない空。
いつもと変わらない太陽。
いつもと変わらない小鳥のさえずり。
いつもと変わらない通学路。
いつもと変わらない風景。
そう。今日も今まで通りの日。
変わったコトなんてない。
――周りの人カラ見たら。
だケドあたしと松井ダケが変わった。
別に付き合ってる訳でもない。
ただ・・・あたしの気持ちを松井が知っている。
ただそれだけのコト。
だケドあたしの心には雲がかかっている。
迷っているんだ。
これカラこの『スキ』をどうするのか。
いろんな考えが頭の中に浮かんでは消えの繰り返し。
「あ゛ぁ゛〜〜もう!!」
イライラする・・・
何もかえるコトの出来ない自分に・・・
「はぁ〜・・・ど−しよ?」
そんなコトの前に松井との接し方について考えよ−よ!!
6月1日 日曜日。
松井に告白をした。