夢物語
スピードあげた・・・
ってか、抜かされてるし!!
あたしは、奨のペースに合わせながら自転車をこいだ。
キキィ――
先頭の人がブレーキをかけ、徐々に後ろの人も止まっていく。
こんなところに公園なんてあったんだ・・・
自転車を止め、7人は真ん中にあるベンチに向かった。
「ねぇねぇ!バクチクやらん?」
あたしは思いついたようにみんなに声をかけると、
「いいね!」
「やるやる♪」
と賛成したようにこたえてくれた。
さっき駄菓子屋で買ったバクチクを鞄カラ取り出し、持っていない人に配った。
ヒュッ・・・パァン!
菜月が一番にバクチクを鳴らした。
パァン!
次は奈央が同じように鳴らす。
バァン!!