【鬼短1.】顔無し鬼
あとがき
最後までお読みくださってありがとうございました。
作品は古くからの農家が舞台ですが、私自身は、農業とはなんの縁も無い環境で育ちました。
ゆえに、この作品にえがいた農家の方の苦労も喜びも、文献などメディアから得た情報から想像して書いたものです。
御不快に思われた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。
無知の若造のたわごととして聞き流して下さい。
作中の"顔無し鬼"は、やおよろずの神のひとり。
大きな社も、天変地異を起こす力もありません。
ただ、ある農家の庭の片隅で、ヒトが打ち明けるお話しを聞くだけ。
嫁、姑が、顔を見ては言えない感情をそこで吐き出し、吐き出し。
何百年もそうやって、思いの淡い塊のような存在が生まれた。
それが、かおなしさまです。
どんな姿かは、みなさんの心の中に。
それでは、物語を閉じたいと思います。
お父さんお母さんの行方。
ななちゃんの未来。
物語につづられなかった色々は、皆様の思うままにお任せ致します。
では。
☆仔修羅☆