オシャレの方法
「可愛くないってー。思ってた。…っ、女の子に…………可愛く……なりたいっ…って、思ってた………」
「…………」
「無理だって………諦めてた…………だけど……颯大さんは…、っ、そんな私に………勇気をっ、くれたの………」
「湊、」
「太一やお兄ちゃんとは違ったの!!私を女の子として扱ってくれたのっ!!」
「俺だって!」
「太一には…わかんないよ…ずっと…………」
「湊?」
私は言いたいことを言えて…どこかスッキリした。…太一に私は似合わない。
今さらわかったよ。
そんなことが…だから…全部終わらせるんだ…
「太一、幼馴染みは終わりだよ。」
「は?」
「バイバイ。」
ちゃんと笑えたかな?
最後は笑顔がいいな…
さっきまで泣いてたからダメか。顔ぐちゃぐちゃだろうな…
だけど、太一の思い出の中の私は笑顔がいいんだ。
ずっと…