残響∮
「1つ、人間離れした顔立ち」
「2つ、色白の肌」
「3つ、目の色」

「4つ、特殊な能力」

「当てはまるだろ?まあ、目はコンタクトかなんかで隠してるみたいだけど」

「…………。」
私は沈黙を貫いた。ばっ化け物ってこと??

「まだ、納得しない?」
碧は少しイラついた表情で顔を覗きこんできた

「まあ、しょうがないか…急にこんな話されて」
碧は少し頭を掻いた

「何も言わず聞いて!僕たちは人間には悪魔だとか言われてるけど、ちょっと人間にはない能力があるだけ…君は自分が化け物か何かだと思ったのかもしれないけど。だから安心していい」

「どうかな?納得したか?」
私は頷いた

「実は、僕は君を連れてくるように頼まれたんだ」

「そう…」

「一緒に来てくれる?」



「大丈夫だ。ここよりずっと過ごしやすい…」

まだ、少し信じられないが
私はもう、限界だったのかもしれない…此処は私にはつらい

「何もかも捨てて付いて来て。」

はっきり言ってもう、私に捨てるものなどない。

「行く…。」


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