残響∮

日常



ほら、まただ


声が聞こえる。


醜い心の声が……



《はあ~学校だりぃー》

《最近こいつ、うざいな、そろそろシメるか…》

《あいつえろい体してんな~
どうにかやれねーかな!?》

《ふふっ…こいつあたしよりブスじゃん》



私、神崎翠(スイ)は物心ついたときから、他人の心の声が聞こえる

私自身、
心の声が鮮明に聞こえすぎて、見分けがつかない時がある

今は、間違えは少ないが…中学に入る前までは、そっちの声にも返事してしまっていた

そうすると、相手は気味悪がり、私を変人扱いする

< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop