愛してほしい。~ホストのリアル~
そして、アイスペールに無造作に刺されているマドラーを抜き取ると、グラスの中身をかき混ぜ、最後にピタリと動きを止めた。
「氷が回ってる状態で客にグラスを渡さないようにしてな。見た目が悪いから」
「はい。わかりました」
そんな細かいことにまで神経を使わないといけないのか。
そう思ったけどそれはまだ序の口で、馬鹿みたいな気配りは他にもたくさんあった。
酒を注ぎ足すのは、グラスの中身が半分以下になったタイミング。
加えて、そのまま注ぎ足していいのか、飲み切ってから作るのか、客にきちんと確認をとる。
グラスに水滴が噴き出せば、その度にオシボリでそれを拭う。
「氷が回ってる状態で客にグラスを渡さないようにしてな。見た目が悪いから」
「はい。わかりました」
そんな細かいことにまで神経を使わないといけないのか。
そう思ったけどそれはまだ序の口で、馬鹿みたいな気配りは他にもたくさんあった。
酒を注ぎ足すのは、グラスの中身が半分以下になったタイミング。
加えて、そのまま注ぎ足していいのか、飲み切ってから作るのか、客にきちんと確認をとる。
グラスに水滴が噴き出せば、その度にオシボリでそれを拭う。