愛してほしい。~ホストのリアル~
ゴクンと生唾を飲み込む。


……きっと、いる。

代表の視線の先に、いる。


俺が求める称号を手にした――…


「おはようございます。遅刻してすいません」

――…葵 流星だ。


恐る恐る振り返った先には、写真で見るよりもずっとイケてる葵 流星が立っていた。


男の俺から見ても色っぽいと思えるその顔に似合う、酒焼けした色っぽい低音ハスキーボイス。


思わず立ち上がり「おはようございます!」と頭を下げると、身長181センチの俺と然程《さほど》変わらない背丈の流星さんは、


「お、新人君? おはようさん。名前、何ていうの?」

気さくな笑顔を纏い、小首を傾げた。
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