愛してほしい。~ホストのリアル~
一度きりの来店じゃなく、何回も、何ヶ月も通ってくれる女じゃないと意味がない。


それが出来るのは金を持ってる女で、理性を失うくらい男にハマる馬鹿女だけ。


だからそれを見分ける為に目をギラギラさせていると、


「客を選らんじゃ駄目だからな」

隣にいる流星さんに肩を叩かれた。


俺は言っている意味が分からなくて、


「……何でっすか?」

眉間に困惑のシワを寄せる。

そんな俺に対し、


「誰がどう化けるかわからないからだよ」

流星さんは楽しそうに笑った。


「化ける……?」

「あぁ、そうだ。女は化ける」

「どういう意味ですか?」
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