愛してほしい。~ホストのリアル~

……やっぱり流星さんの顔面レベルには勝てねぇな。


わかっていたことだけど少し悔しくて、隣に並んだ流星さんをチラ見して微かに苦笑した。


「オッケー。よーし、ならさっそく行きますかぁ!」

さっき俺と話してたよりも高いトーンの声を出し、テンションも何だか高めの流星さん。


ナンバーワンだからと言って、天狗になって素の状態の手抜き対応をしないあたり、さすがだなと思った。



二人組の名前は、背が高い方が蘭で、小さな方が理沙。


店まで連れて行って入り口近くのボックス席に案内すると、流星さんから詳しい初回システムを聞いた二人は、二時間千円の飲み放題じゃなくて、フリータイム五千円の飲み放題コースに切り替えた。
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