抱きしめて。。。
「ハハッ。。。あいつらしいな」

「。。。ずっと忘れられなかった。。。あの1週間が。。。満里奈に恋をするのは時間なんて関係ないって。。。そう言われたあの日の事が忘れられなくて。。。でも、連絡が出来なかった。。。」

涙は次から次で。。。
何で泣いているのかわからなくなるぐらい、私の心は俊也でいっぱいだった。。。
何年経っても、声も聞いてなくても、顔見てなくても、たった1週間でも。。。
人は恋に落ちるんだって事を初めて知った。。。

「俊也はあと三年で、日本に帰ってくる」

「。。。」

「満里奈ちゃんと俊也は連絡を取ってるよ。愛菜ちゃんの事を聞くために」

「え?」

「就職した事も知ってると思うよ。。。連絡しないのは、今日まで愛菜ちゃんがこの事を知らないって事と。。。他の誰かと幸せになっていたら、壊す事はできないから」

「。。。」

「もし、愛菜ちゃんが俊也の事は何も思ってないならそれは仕方ない事。愛菜ちゃんが幸せになる事が1番だからね。でも。。。俊也の事思ってるなら。。。連絡してあげてほしい」
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