抱きしめて。。。
『。。。それって俺の事?』

「え?」

『俺の事?』

「。。。ずっと忘れられなかった。。。」

『俺なんてずっと、ずっと前からなんですけど』

「。。。うん」

『で? 俺の事?』

「。。。好き。。。」

『やばい』

「え?」

『。。。すげぇ嬉しい』

「。。。」

『黙るな』

「。。ごめん」

『謝るなよ。。。あ~!』

「何!」

『。。。会いたい。。。』

「。。。三年後まで私の事好きでいてくれる?」

『。。。』

え。。。勇気出して聞いたのに。。。

「。。。わかんないよね。ごめん」

『。。。何年お前の事好きだと思ってんだよ。あと三年なんて、当たり前だろ』

「。。。俊也」

『。。帰る』

「え?」

『来週帰る』

「何言ってるの?仕事は?」

『心配すんな。帰る』

「突然すぎる」

『俺がどれだけお前を好きかわからせてやる』

「何言ってるの?」

『覚悟しとけよ』

そのまま電話は切れた。
来週って明後日だよ?
かけ直そうと思ったけど、本当に俊也がそう思ってくれてるって思いたかった。
冗談だよって言われるのが怖かった。。。
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