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総二郎達が寝静まった後、想は
目を覚ましてしまった。
想は枕の下に両手をやり、天井
を仰いだ。

央は祖父の元で育った。
想は祖父との距離を感じて、
上手く付き合えないでいた。

祖父から常にしっかりしろと
言われていた。

次期社長として、子供っぽくも
頑張っている兄に比べ、自由に
生きている自分。

しかし、ずっと1人だった。

総二郎に引き取られた日から
想は総二郎の元で生きると
決めた。

「…分からん…」想は呟き、
寝返りを打った。

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