たいむりみっとらぶ [中編]
3日目
「アドレスは?」
「知らない…」
「ケー番は?」
「知らない…」
「…あーもうっ!!何してんのあんた!!」
「ご…ごめん…」
「アドもケー番も知らなくて、好きだって言われてほっぺにキスされて、昨日は何の音沙汰もなし!?
何よその状況!!
あんたからかわれたんじゃないの!?」
「…わかんない」
今は、美香による確認作業の真っ只中。
昨日も散々その話をしたんだけど、大賀くんとはそれから何もなくて。
真意を追求中ってこと。
「でもっ!もしかして、私の勘違いかも!…妄想だったとか?」
そう言ったら、頬をふにっとつままれた。
「今さら!!何逃げてんの?
好きだ、って言われたんなら優月から確かめに行けばいいでしょ?」
「む…むりだよぉ…」
「何が無理なの!?」
「ぁ…!だって、ほら…」
ちょうど大賀くんが遠くに見えて、私は指指した。
そう。
大賀くんは確かに、好きだ って言ったはずなんだけど。
昨日だって今だって、何も状況は変わってない。