たいむりみっとらぶ [中編]
「ちょっ…美香!?どこに…」
ぐいぐい引っ張っられて、追いつくので精一杯。
「ばかじゃないの!?…ずっと、長い間見てきたくせに!
…せっかくのチャンスなんだから、必死で掴みに行きなよ!!」
全速力で走りながら、美香はそう言った。
「美香…」
美香の優しさに思わず涙が出そうになったけど。
なんとか堪えられた。
「そうだよね…。せっかくのチャンスだもんね…。」
そう自分に言い聞かせる。
「そうそう!わかってくれた?
だから、はい!
いってらっしゃーい♪」
「え?…どこ…に…?きゃっ!!」
走ってた勢いのまま、手を離されて体を押されて。
ドンッ
「うぉ!?」
気がつけば、大賀くんを押し倒してその上に乗ってる私がいた。