たいむりみっとらぶ [中編]
「…ってぇ」
美香のばかぁ〜っ!
これじゃあ印象最悪じゃんよ!
上を見上げれば、女の子たちが怖い顔でこっちを見てるし。
「てか、早くどけよ」
「いつまで乗ってんのこの女。」
そんな声が聞こえて。
今の私の態勢を思い出して、顔から火が出そうになる。
「ごっ…ごめんなさ…!」
恥ずかしさと惨めさで泣きそうになっちゃって、慌てて大賀くんから降りようとしたら。
「きゃー!」
「何でーっ!?」
上半身を起こした大賀くんに片手で抱きしめられた。
『…じっとしてて。』
そう耳元で囁かれて、私は動くことも出来ない。
大賀くんの香りに包まれて、私は更に熱が上がる。