たいむりみっとらぶ [中編]
「…さっきのって……ほんと?」
真っ赤になりながら、やっと言えた精一杯の言葉。
なのに大賀くんには伝わらなかったみたいで。
「何?さっきのって。」
と、返された。
「え、あ、だから…さっき大賀くんが言った…っ」
『彼女』って言葉…
そう聞きたいんだけど、自意識過剰な気がしてなかなか口にすることが出来ない。
だってもし違かったら?
只の自惚れなんて、恥ずかしすぎる!
「さっき〜?何か言ったっけ〜?」
髪を触りながら、上目遣いでこっちを見てくる。
…もしかして、知らないふりされてるのかな?
だって、これだけ言えば普通わかるよね?
私は、大賀くんと目が合うだけで。
少し触れられるだけでこんなに真っ赤なのに。
そう考えた瞬間、一気に繋がる思考。