たいむりみっとらぶ [中編]
そうだよ。
さっきの言葉は、きっと私を庇って言ってくれた言葉だったんだ…。
あの子たちから守ってくれたのかな?
それを、本気で信じかけちゃって。
そもそも、そんな嘘を大賀くんにつかせちゃうなんて。
私ってほんとに情けない…。
「―っごめ…なさ…ぃ」
キスされた理由も、一昨日のことも、よくわからないけど事情があったに違いない。
分かっているのは、大賀くんに迷惑をかけてしまったってこと…。
「え!?どうしたの?志摩ちゃん!」
泣いてる私を見て、驚いてる大賀くん。
「…今のことは、忘れて下さい!…じゃあ」
そう言って、歩き出そうとしたら。
「…待って!」
と、腕を掴まれた。