たいむりみっとらぶ [中編]
「ごめんごめん!泣くなんて思わなくて…。少し意地悪しすぎた。」
そう言って、あはっと笑う。
「わかってるよ、ちゃんと。
志摩ちゃんは俺の彼女 でしょ?」
当たり前のようにそう言われて。
思わず目を見開く。
「…あ、やだった?」
そう聞かれて大きく首を横に振る。
嫌なわけない!
大賀くんの…彼女だよ?
夢じゃないんだよね!?
それで、今度こそは美香に怒られないように。
「アドレス!…あと、番号もっ…。
教えてくれますかっ…?」
涙を拭きながら、咄嗟に出た言葉。
そしたら大賀くんは笑って
「俺も今、聞こうとしてた!」
って、言った。