たいむりみっとらぶ [中編]
「そりゃあそうでしょ!学校一のモテ男と学校一の美少女が付き合うなんて…」
美香が頷きながら言う。
「え?誰が美少女??」
大賀くんはモテ男だけど、
私は…。ねぇ?
「またあんたはそんなこと言って…!」
そう言って頭をがしがしされた。
「あ!そういえばっ!」
「なに?」
「今日、大賀くんにお弁当作って来たんだった♪」
「まじで…!?それって優月が作るって言ったの!?」
驚いたように私に聞く。
「ううん?大賀くんが作って って♪…ちゃんと食べてくれるかな?」
私が作ったものを、大賀くんが食べるなんてあり得ない!
まずかったらどうしよう?とか
嫌いな物聞けばよかったとか
不安ばっかりがいっぱい。
そしたら美香が
「まずくても、好きなら気合いで食べてくれるでしょ!」
って、励ましなのかわからない言葉を笑顔で言った。
「そうかな…?
じゃあいってきます!」
でも、とにかく早く大賀くんに会いたくて、お弁当を掴んで走り出した。
美香が え?もう行くの!?
って叫んでたのは、聞こえないふり♪