たいむりみっとらぶ [中編]
もしかして…
お弁当作って なんて社交辞令だったのかな?
なんてネガティブな考えがどんどん出てくる。
でも、もし待ってくれてるならお腹空いてるよね?
…どこに居るんだろう?
半ば諦めて廊下を歩いてると、中庭に大賀くんの姿が見えた。
「中庭か…!」
大賀くんの姿を見つけて、沈んでた気持ちが一気に上がる。
急いで中庭へ向かって、大賀くんを見つけた。
「―大賀く……」
大声で呼ぼうとした私の声は、気付けば呟きに変わっていた。
だってそこには
5、6人の女の子と、その中の誰かが作ったであろうお弁当を食べている大賀くんがいたから。