たいむりみっとらぶ [中編]
7日目
今日で、志摩ちゃんに告白してから1週間。
「調子はどうなんだよ、成海!やっぱりそう簡単には行かないよな〜」
ふ、と鼻で笑いながら聞いてくる倉川。
「焦ったって仕方ないし。
どうせなら遊びたいじゃん?」
そう言いながら、内心どきっとした。
「さすが〜!本気になることはないってか!」
「当たり前だろ。」
そうだよな。
本気なんてあり得ね〜!
そもそも、こうやって付き合ってること自体が嘘みたいなもんだからな。
「あ、成海!お前、キスするときは俺たちのこと呼べよな!」
渋谷が思い出したように言う。
「はぁ!?なんでだよ!」
「そりゃー証拠がなきゃなぁ?な、倉川!」
「そーだよ!本当にしたのか証拠がなきゃ俺たちだって奢れないしな!」
言いながら、大きく首を縦に振る。
「…わかったよ。」
そう言うと
「あれ〜?なんか元気なくなーい?いつもの俺様な成海様はどこへ!?」
わざとらしく倉川が言ってくる。
「…お前、うざい」
「あ、戻った。」