たいむりみっとらぶ [中編]
━━━━━━━━━━放課後
「志摩ちゃ―ん!成海が呼んでるよ―!」
クラスの子が私を呼んだ。
「はーい!ありがと〜!」
もうHRも終わって、帰ろうとしていた私は小さくため息をついた。
「また告白、かな…?」
自分で言うのは気が引けるけど、私はなぜだか、よく告白される。と、思う。
でも私は大賀くんしか見えてないわけで。
きっぱりお断りするのは、私のせめてもの気持ちなんだけど、それをするのも結構勇気がいるわけで…。
「よしっ!」
パンッ と両頬を押さえて気合を入れると、教室のドアまで歩く。
えーっと。
なるみ、って言ってたっけ?
同い年かな?
なんて考えながら、ドアを開けた。