Strange
こげ茶色の瞳。
翌日は、何事もなかったかのように始まった。
ただ、翔だけは昨日にとり残されてきたように感じられていたたまれない気持ちで、目覚ましに起こされて目を開けたまま天井を見つめていた。

『♪』
枕元に置いてある携帯が鳴る。
アリスに渡された携帯だったが、着信音は通常の物に変更しておいたので前のようにアリスの声で着信を伝えられて驚く事もない。
どうやらメールのようで、数秒鳴ってすぐに音はやんだ。
起き上がって携帯を手に取ったものの、携帯を空ける事に数秒とまどって、でも意を決してメール画面を開いた。

【話たいことがあります。今日、秘密基地で待っています。】

アリスからのメールに悩んだ翔だったが、ベットから降りて身支度はじめる事にした。
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