Strange
相手のプロフィールは見ていなかったが、どうやら相手は女性らしい。
そしてどうやら僕は、彼女主催のオーディションに“幸運にも”無事合格したらしい。
しかし翔はそのメッセージを読んで喜ぶでもガッツポーズを決めるでもなくはたまた喜びから大声を張り上げるでも歓喜の涙を浮かべるでもなくポツリと呟いた。
「ロマンて…今どき言わないだろ…普通。」


ここから翔のひと夏の青春が始まったのだった。
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