Strange
11時すぎ。
少し前に藤堂が買出しへと出かけたので店にいるのは翔とアリス、美砂の3人だけだった。リョクはまだ来ていない。
「今日はリョクくん遅いわね。」
美砂が時計に目を向け呟いた。
一度も遅刻した事のないリョクなので、多少心配ではあったが携帯にメールを入れても返事はなく、電話をかけても出なかった。
「どうかしたのかな?」
言ったアリスは今まで見せた事がない心配そうな表情を浮かべている。
「大丈夫、寝過ごしてるか何かじゃないかな。」
明るく言おうとしたが今のアリスには逆効果な気がして静かに声をかけた。
【ジリリリリ~。】
アリスの電話が鳴る。
「あっ、リョク?うん、わかった。」
慌てて電話に出たアリスは、短く話して電話を切ると
「ショウタの言ったとおりだった。寝過ごしたって!」
言ってホッと胸をなでおろした。
「それでリョク、今日はちょっと風邪気味だからお休みするって。」
「そっか。」
ショウタはリョクの事もあったが、いつもの笑顔に戻ったアリスにホッとする。
「だから今日は2人でデートしよっか!」
ニンマリと笑ったアリスは、言うが早いかイスから立ち上がると
「美砂さん、行って来ます!」
翔の手をつかんで秘密基地の出口へと足を向けた。
「いってらっしゃい」
明るく言った美砂の声が聞こえた時には二人はもう店の外にいた。
少し前に藤堂が買出しへと出かけたので店にいるのは翔とアリス、美砂の3人だけだった。リョクはまだ来ていない。
「今日はリョクくん遅いわね。」
美砂が時計に目を向け呟いた。
一度も遅刻した事のないリョクなので、多少心配ではあったが携帯にメールを入れても返事はなく、電話をかけても出なかった。
「どうかしたのかな?」
言ったアリスは今まで見せた事がない心配そうな表情を浮かべている。
「大丈夫、寝過ごしてるか何かじゃないかな。」
明るく言おうとしたが今のアリスには逆効果な気がして静かに声をかけた。
【ジリリリリ~。】
アリスの電話が鳴る。
「あっ、リョク?うん、わかった。」
慌てて電話に出たアリスは、短く話して電話を切ると
「ショウタの言ったとおりだった。寝過ごしたって!」
言ってホッと胸をなでおろした。
「それでリョク、今日はちょっと風邪気味だからお休みするって。」
「そっか。」
ショウタはリョクの事もあったが、いつもの笑顔に戻ったアリスにホッとする。
「だから今日は2人でデートしよっか!」
ニンマリと笑ったアリスは、言うが早いかイスから立ち上がると
「美砂さん、行って来ます!」
翔の手をつかんで秘密基地の出口へと足を向けた。
「いってらっしゃい」
明るく言った美砂の声が聞こえた時には二人はもう店の外にいた。