Strange
カウンターへと入ろうとした翔だったが、携帯のバイブと規則的な電子音にポケットから携帯を取り出す。
鳴ったのはアリスから渡された携帯ではなく翔の携帯のほうだった。
携帯の画面には“公衆電話”と表示されている。
「もしもし?」
不審に思いつつ通話ボタンを押して電話に出てみると、電話の向こうからは聞きなれた声が耳に届いた。
「翔か、久しぶりだな!」
「悟?なんで公衆電話からかけてるんだ?」
少し気が抜けたように感じて肩の力を抜く。
「いゃ、それがさ。今ちょっと入院してるんだよ。」
「え?」
非常に楽しげに言った親友の言葉に翔は一瞬思考を止めた。
「それがさ、夏風邪をこじらして肺炎になりかけてたらしくて急遽入院って事になっちまってさ。心配しなくてもこの通り元気なんだけど数日は入院しろって言われちまったから暇しててさ、とりあえずお見舞いにでも来てくれよ。斉田総合病院にいるからさ。」
確かに声を聞く限りでは非常に元気そうだ。
「えっ、ちょっと待てよ…」
「あっ、そろそろ料金が切れるな。」
その言葉を最後に電話の向こうから悟の声は聞こえなくなった。
鳴ったのはアリスから渡された携帯ではなく翔の携帯のほうだった。
携帯の画面には“公衆電話”と表示されている。
「もしもし?」
不審に思いつつ通話ボタンを押して電話に出てみると、電話の向こうからは聞きなれた声が耳に届いた。
「翔か、久しぶりだな!」
「悟?なんで公衆電話からかけてるんだ?」
少し気が抜けたように感じて肩の力を抜く。
「いゃ、それがさ。今ちょっと入院してるんだよ。」
「え?」
非常に楽しげに言った親友の言葉に翔は一瞬思考を止めた。
「それがさ、夏風邪をこじらして肺炎になりかけてたらしくて急遽入院って事になっちまってさ。心配しなくてもこの通り元気なんだけど数日は入院しろって言われちまったから暇しててさ、とりあえずお見舞いにでも来てくれよ。斉田総合病院にいるからさ。」
確かに声を聞く限りでは非常に元気そうだ。
「えっ、ちょっと待てよ…」
「あっ、そろそろ料金が切れるな。」
その言葉を最後に電話の向こうから悟の声は聞こえなくなった。