メダカの教室
『よしっ!
みんなお疲れ様っ、
明日は大会2日目だけど、気抜かず頑張ろう!
お疲れ様でしたぁ!
解散っ!』
私の解散の一言で全員が
それぞれ帰り支度を始めた。
空はどんどん暗くなって、学校の外には、帰りの迎えを待つ私と結花と、帰りを見届ける相川先生だけになってしまった。
生徒が2人だけになったせいもあってか、相川先生は気張ってた雰囲気から、ラフな雰囲気に変わっていた。
『先生、料理とかするんですか?』
「しないかなぁ。
出来ないし。」
『へぇ、私も出来ないんですよぉ。でも結花は料理得意なんですよ、ね、結花!』
「え!あぁ、そんなに凄くはないけどね...」
「へぇ、結花は料理得意なのかぁ。凄いなぁ!」
「あ...はい!」
私は何故、この時結花を褒めたんだろう。
でもそこに後悔はなく、ただ結花の嬉しそうに話す顔に満足していた。
親友として尊敬している結花に幸せになってほしい、そう感じたように思えた。
私は2人の邪魔にならないように1人、その場を離れた。
結花は今、幸せかなぁ?