メダカの教室

大会最終日を迎え、恒例の学校前ミーティングで全日程が終了した。

今日も私と結花と相川先生だけが残った。



《気まずぅ〜汗》



と思いながらも、普段通り3人で話して帰りを待っていた。


すると、学校から先生が1人出てきた。


《あぁ、見たことある。
名前は...咲矢〔サクヤ〕先生だったかな?》


「おっ!咲矢先生〜!」

「あぁ、相川先生。
今帰ったの?」

「そうなんだよ。
大会暑くて大変だったんだよ!なぁ、羚!」

『え?あ、はい!』

「あぁ、羚はキャプテンだもんなぁ。お疲れさん」

『あ、ありがとうございます。』

「俺と咲矢先生は同じ小学校で同じ高校だったんだぞ!」

『へぇ、そうなんですか!』

「でも、俺は相川先生のこと知らなかったけどな」

「うん、実は俺も!」

『え、同い年じゃないんですか?』

「ううん、相川先生の方が上、俺下。」

『えぇ!』



《この会話には尊敬の欠片も感じられないんだけど...》


それから、迎えが来るまで
咲矢先生も含めての会話は続いたのだった。


《面白い人だなぁ》


< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop