メダカの教室

よく考えたら
咲矢先生は私たち2年生の生物を教えてくれていたことを思いだした。

《どおりで見たことあるわけだ...》

今まで生物の授業はとくに頑張る必要もないと判断していた私は、他の授業同様居眠りをしていた。

でも、咲矢先生と知り合い、先生の面白さを知ってからは何故か毎回居眠りをしなくなっていた。

わざと先生をじっと見つめて、目が合えば笑ったり。

からかいがいのある人だ。


結花と、咲矢先生を待ち伏せて話したり、用もないのに職員室付近を歩き回ったり、普段は教室で行っている授業が実験のため生物室になったときは最後まで残って後片付けの手伝いなんかもした。



咲矢先生に会いにいくのは、もう日課のようになっていて、どんなに気持ちが沈んでいても咲矢先生に会えば不思議と元気になれた。

一緒にいて、安心できる。

その言葉がピッタリ当てはまる人だった。



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