メダカの教室
小さな期待
それから、私の咲矢先生への小さなアタックが始まった。
授業がある日は、終わったあと先生が教室を出ていくタイミングを見計らって、一緒に出て話したり、
先生を少しでも見るために学校中歩き回ったり、
恋だと気が付くと
毎日が本当に楽しくなった。
そして、この頃から私と結花の特等席ができていた。
それは階段の踊り場。
職員室へ行く廊下の途中に見える踊り場、生物室へ行くために使う階段。
相川先生、咲矢先生に想いを寄せる私たちにとっては、最高の場所だった。
昼休みや放課後には、2人でここに来て、いろんな話をした。
お互いの気持ちや、先生と付き合えたら という妄想、一番の至福の一時だった。