レンアイ思想

サービスカウンターには、おっとりした美人のお姉さんが立っていた。


にっこり、私の顔を見てから、

「いかがいたしましたでしょうか?」


と聞いてきた。


「何か、ポーチ落としたみたいなんです。私・・・。届いてませんか??」


私は恐る恐る尋ねた。


コレで「ありません」と言われたら、私はスライムになります。



「どんなポーチでしょうか・・・」


美人のお姉さんは、カウンターの下を少し見てから言った。



「ええと・・・、茶色で、ピンクのレースがついてるヤツなんですけど・・・」


私の不安はどんどん高鳴っていく。



お姉さんはもう一度カウンターの下を確認した。

そうして、少し考えるような表情をした後、


「申し訳ございません・・・コチラには、そのような品は届いておりません・・・。」


お姉さんは申し訳なさそうにペコっとそてきた。



お、


終わった・・・・・・。

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