レンアイ思想
「着いたよ」
私はハッとして顔を上げた。
へ、変なことばっか考えてた・・・。
「・・・大丈夫?」
アキラ君が不安そうな顔で私を見る。
「え・・・私、顔色悪かったりする?」
「いや、アヤさん、ずっとボーっとしてたから・・・」
お前のせいじゃボケ!!
「あ、全然大丈夫だよ!!今日の夕飯何かなぁ~って考えてただけ!!」
自分で言って、笑いそうになった。
お前は中学生の部活帰りか!?とツッコミたくなるセリフ。
「そっか、なら良かった・・・」
アキラ君はホッとしたのか、自然に笑った。
か、可愛い・・・。