レンアイ思想
「エンジン全開!!発進!!」
私はガンダム操縦員のごとく、ハンドルを回した。
今日はアキラ君の高校の近くの公園で待ち合わせ。
アキラ君いわく、紅葉するのが早くかなりキレイだそうだ。
数日前、アキラ君から久しぶりに電話が来た。
『もしもし・・・アヤさん?』
私は告白流され事件から、アキラ君との連絡をとっていなかった。
『アキラ君・・・何?』
私は少し冷たい態度をとってみた。
『・・・・まだ怒ってるの?・・・何で??』
アキラ君はホントに分かっていないようだった。
余計腹が立つ。
『・・・・・・』
『あのさ、俺の学校の近くに、公園があるんだけどさ・・・』
『・・・・・・』
『アヤさん、一緒に行かない?・・・一緒に、行こうよ』
『・・・・・・』
『俺、アヤさんいないと寂しいんだけど・・・』
『・・・・・・行く・・・』
『え?』
『行く!!いつ?何時?!』
私はもう完全に折れた。
アキラ君に冷たい態度で突き通すなんて、100万年早かった。