レンアイ思想
公園に近づくと、だんだん学ランに身を包んだ高校生が増えてきた。
なるほど、ホントに高校から近いんだ。
下校中の高校生が楽しそうに歩いていた。
私は公園の駐車場に車を停め、ボーっとそれを眺めた。
私にも、高校生時代があったのよね・・・。
思い出すのは、初恋の人に、川辺で告白したこと。
緊張しすぎて、相手を川に突き落としてしまったこと・・・。
青かったなぁ、自分。
コンコンッ
「はっ!!」
私は窓を叩く音で我にかえった。
窓の外には、アキラ君がニコニコして立っている。
私、変な顔してなかったかな・・・。