レンアイ思想
この状態で車を運転したら危ない。
それは分かっていた。
でも、他になす術もないし・・・・。
「だ、大丈夫。運転ならできる・・・」
そう言って立ち上がった。
う・・・クラクラする・・・。
「アヤさん、無理しないで。ちょっと水買ってくる。村上の分も」
アキラ君は優しくベンチに座らせてくれた。
優しさがしみるなぁ・・・・
私はアキラ君の後ろ姿を、ウットリしながら見つめた。
隣で、完璧に出来上がった村上がまだ武勇伝を語っている。
もとわといえばコイツのせいだ・・・。
コイツの出現によって、デートぶち壊し。
告白の返事だって・・・・。
「はぁ・・・」
私はため息をついた。