レンアイ思想
「寒いんだけど・・・この教室エアコン無いわけ~??」
ナエがブツブツ文句を言っている。
相変わらず、ナエは顔半分までストールをぐるぐる巻きにしていた。
授業が始まり、先生まで口をカチカチしながら入場。
どんだけ寒いんだ、この学校・・・。
「つうかさー・・・」
ナエが何かを言いかけて止まった。
「ん?何??」
ナエは「なんでもない」と首を横に振る。
「何、何??気になるじゃん」
ニヤニヤと笑みを浮かべた私が、可愛いナエを追い詰めていく。
ナエは少し言いづらそうになりながら
「いや・・・あの、・・・もうすぐ、クリスマスだよね・・・」
と言った。