レンアイ思想

「キイーーーーーーーーー!!」



私は絶叫した。



思い出すたび、腹がムカムカする。





なんで、あんな野郎に騙されたのよ!


畜生!!





私は電信柱に八つ当たりした。




電信柱を思いっきり蹴ったら、



上から雪が落ちてきて、私は雪だるまになった。





「・・・あれ?」




私は辺りを見渡した。




気付いたら、街中にいた。





あれ?私なんでココにいんだ?




横を通り過ぎる人が、可愛そうな目で私に同情してくる。





私は雪をほろい、頭に手をあてて考えた。




どうやら、専門学校は終わったらしい。



そして、たしかさっき、ナエが買い物行くって・・・




あ、駅前でナエと別れたんだ。



んで、私は今一人で街中を放浪していた、と。





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