レンアイ思想
「アヤ!!」
その一言で、現実に引き戻された。
なんだい、ナエかい。
「アンタ、さっきっからボーっとしすぎ!!」
ナエは両手にショッピングバッグをさげていた。
どうやら、私がボーっとしている間に、
随分と買ったみたいだ。
「何買ったの??」
私が聞くと、ナエは少し照れくさそうに
「うーんとね、服・・・タツヤの・・」
と言って頬を赤らめた。
タツヤは、ナエの年上の彼氏サン。
なんだ、この野郎。