レンアイ思想
アキラ君はまたニコッと笑い、
「じゃあ、また」
と言って、香水を持ちレジに向かって行った。
私は、一気に全身の力が抜けた。
大きく深呼吸すると、
後ろで一部始終を見ていたナエが
「彼、なかなか良いじゃん」
と、つぶやいた。
私は、アキラ君と同じ香水を手に取り、レジに向かった。
今度、食事に誘おう。
アキラ君は、和、洋、中、どれがお好きかしら・・・
そんなことを考えながら、支払いを済ませた。