レンアイ思想
「ふーん。良かったね。・・・ふーん」
私は意味もなく「ふーん」連呼した。
ナエが羨ましすぎる!!
くそぅ、カムバック青春!!
私はいてもたってもいられなくなり、
バッグからケータイを取り出そうとした。
元彼との、メモリーが、ここに・・・
彼からのメールを見返そう。
できればハートマークいっぱいのやつ!!
私は幸せだったんだと、思いたかった。
「何してんのー?何か落としたー??」
ナエが横からバッグの中を覗き込んできた。
「うるさい!!ちょっとケータイ・・・」
あれ?たしかケータイ、ポーチの中に入れたんだけど・・・
ケータイ・・・
・・・ケータイ・・・