レンアイ思想
夏
海行こう。
セミが鳴いている。
うるさいなぁ・・・。
私は食堂のカーテンを閉めた。
「セミなんてさぁー・・・もう、夏だねぇ・・・」
ナエがミルクティーを飲みながらつぶやいた。
「この前までは結構涼しかったんだけどね。今じゃ半袖じゃないとやってられん」
手で顔を扇いでみる。
あ、暑い・・・。
ミーンミンミンミー・・・
二人の会話は、セミの声にかき消された。