レンアイ思想
・・・え??
残された私は、呆然としたまま、未だに状況が把握できていなかった。
今、え?
キスした??アキラ君が・・・
アキラ君が、私にキスした・・・?
「ええぇぇぇえぇえええ?!」
ひっくり返りそうになりながら、私は一人で叫んだ。
「告白」というノルマは達成できず。
アキラ君が起こした突然のアクションに
私の心は整理ができずにいた。
海の向こうに輝いていた夕日は、
もうほとんど見えなくなっていた。