レンアイ思想
川の流れのように
アキラ君の部屋の第一印象は、
黒い。
と、やたらゴミ箱が多い。だった。
「アキラ君って黒好きなんだねぇー」
灰色のカーテンを勝手に開け、部屋を明るくする。
カーテンまで全閉めだったから、余計黒く見えたけど・・・。
光が差し込むと、まぁ、そこまででもない。
「黒がねー・・・、何か、落ち着くんだよね」
そう言って、アキラ君は黒いクッションを抱きしめたままベッドに横になった。
「アヤさんは何色が好き?」
寝転んだままアキラ君がキレイな目で私を見つめてくる。
くそう・・・その目は反則だッッ!!