レンアイ思想
私は今にも発作を起こしそうになった。
いや、もう起きてたかも・・・。
私は、心臓発作を悟られないように、相変わらずアキラ君の部屋の物を物色していた。
テーブルの横にある、タンスみたいな物体の引き出しを開けたり閉めたりしてみる。
「そこには何も無いよ」
アキラ君が立ち上がり、私の方へと近づいてきた。
しゃがんだ私の真後ろに、アキラ君がいるのが分かる。
何か、近い・・・ような、気がする。
今更、緊張してきた・・・。