レンアイ思想
バサッ
「あ」
クローゼットの下の引き出しを引こうとしたら、高そうな皮製の財布が落下してきた。
「あぁ~ゴメンゴメン!これアキラ君の財布?!高そうなの使ってんねぇ~」
突然の財布の登場に、沈黙が破かれた。
私は慌ててクローゼットの中に財布を戻そうとする。
「この財布・・・この引き出しから出てきたのかな??」
アキラ君の返事を待たずに、私は引き出しを引いた。
引き出しの中にはオシャレな服・・・
・・・じゃ、無い!!
「ぎゃぁぁああああああああ!!!」
私は、引き出しの中に入っていた、得体の知れない生き物たちに悲鳴を上げた。