レンアイ思想
「あ、アヤさん?!」
アキラ君が飛び起きて私のもとに駆け寄って来る。
私はというと、腰が抜けて立てない状態だった。
み、みっともない・・・。
「アヤさん?!どうしたの?!」
アキラ君の心配そうな顔が目の前にあった。
どうしたもこうしたも無いよ!!
何アレ?!何であんなトコに生き物が・・・
「ひ、引き出しの中に変なのが・・・」
私は半泣きでアキラ君に訴えた。
アキラ君は、えぇ?というように首をかしげて引き出しの中を確認する。
「コレ、財布だよー。アヤさん。」
引き出しの中から、財布を取り出して私に見せた。