【7番目のGood Luck!】


『何だ、堅い事云うなぁ‥
それとも何かね?

店の者が賭けられない様な
何かやましい理由でも
あるのかね?』


『いえ、そう言った事では‥』


予感は的中した。


今日は何て日だ!


おかしな電話で夜中に
叩き起こされ

車にぶつかりそうになり

ジェニファーの店の店主に
また嫌な顔をされ、

ケビンに胸ぐらを掴まれ、

老紳士に無理な相談を
持ち掛けられた‥


エリオットはこの上、
この男が騒ぎ立てて
裏口から摘まみ出されて

その責任を背負い込まされる
のは御免とばかりに
早々にその場から
立ち去ろうとした。


しかし、老紳士は
エリオットの制服の裾を
放そうとはしない。


『お客様、マティーニを‥
ただ今お持ちしますので

その手をお放し頂け
ませんか?』



《hey!頼むよ!面倒事には
関わりたく無いんだ。》


心の中で呟く‥




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